脂質が多くて太りやすいイメージがある「チーズ」。しかし、あっさりとした味わいのカッテージチーズは、低カロリーで良質のたんぱく質が豊富に含まれる、ダイエット中の方にもおすすめの食材なんです。そこで、カッテージチーズの栄養とおすすめの食べ方について、あんしん漢方の管理栄養士、池田明日香さんに伺いました。
カッテージチーズはダイエット食にぴったり! その理由は?
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ほのかに酸味のあるあっさりとした味わいのカッテージチーズは、女性がキレイに痩せるサポートをしてくれる優秀食材です。その魅力を解説します。
カッテージチーズのカロリーはどのくらい?
ナチュラルチーズのひとつとして知られるカッテージチーズは、ほかのチーズと比べてカロリーが低いという特徴があります。糖質、脂質ともに控えめで、たんぱく質は豊富に含まれています。
100g当たりのカロリーとエネルギー産生栄養素
■カッテージチーズ
カロリー……99kcal
たんぱく質……13.3g、糖質……1.9g、脂質……4.5g
■モッツァレラチーズ
カロリー……269kcal
たんぱく質……18.4g、糖質……4.2g、脂質……19.9g
■カマンベールチーズ
カロリー……291kcal
たんぱく質……19.1g、糖質……0.9g、脂質……24.7g
■クリームチーズ
カロリー……313kcal
たんぱく質……8.2g、糖質……2.3g、脂質……33.0g
■プロセスチーズ
カロリー……313kcal
たんぱく質……22.7g、糖質……1.3g、脂質……26.0g
比較してみると、カッテージチーズのカロリーはほかのチーズの1/3程度と、とくに低いことがわかりますね。
カッテージチーズの栄養素について
カッテージチーズのカロリーが際立って低いのは、製法に理由があります。カッテージチーズの原料は、生乳から乳脂肪分を取り除いた脱脂乳。脂肪分が除去されているため、カロリーは低くなるのです。しかし、たんぱく質やカルシウム、ビタミンB群などの栄養素は残っているので、ダイエット中のたんぱく質源としてとても優秀な食材といえますね。
チーズ全般に含まれているビタミンB群には、エネルギー代謝をサポートする働きがあります。とくに脂質の代謝を促すビタミンB2が多く、カッテージチーズにも100g当たり0.15mg含まれています。ビタミンB2は「発育のビタミン」ともよばれ、肌や髪の毛、爪の健康を維持する働きもあります。美肌を保ってキレイに痩せるために、欠かせない栄養素ですね。
BCAAで筋トレやエクササイズ効果を高める!
チーズには、必須アミノ酸の「BCAA」が含まれています。BCAAは、20種類ある必須アミノ酸のうち「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」の3つの成分です。筋たんぱく質中に多く含まれ、運動時には筋肉でのエネルギー源となる重要なアミノ酸です。BCAAを食事から補給することで、筋トレやダイエットの効果を高める可能性があります。
運動中は、筋肉に蓄えられている糖質(グリコーゲン)や脂肪をエネルギー源として使います。これらが不足すると自らの筋たんぱく質を分解し、エネルギーを生み出そうとします。この状態が続くと筋力の低下につながり、トレーニングの効果が出にくくなったり、筋肉が損傷したりする可能性があるのです。運動前にBCAAを摂取しておけばエネルギーとして使われるため、運動中の筋たんぱく質の分解を抑制する効果が期待できますよ。
また、筋力アップのためには筋トレ後の筋肉の修復が重要です。トレーニングの直後にBCAAを摂取することで、筋たんぱく質の合成率が高くなるという報告もあります。
カンタン! 手作りカッテージチーズ
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