風情ある建築に新旧入り混じる美術館や工芸ショップ、穏やかな気候を活かしたグルメなど、魅力がぎゅっと詰まった岡山県。そんなこのエリアでは、2022年9月30日(火)まで、自治体・観光関係者とJR6社が共同で展開する『岡山デスティネーションキャンペーン』を実施中。倉敷~岡山市をメインに今だからこそ体験できる楽しみ方と、伝統が息づくこの町ならではの魅力をレポートします。
旅のはじまりは、東京から新幹線と電車を乗り継いで3時間ほどで到着する倉敷美観地区から。川舟が行き交う倉敷川や白壁の蔵屋敷をはじめ、趣のある景観が今も多くの人の心をつかみ続けています。
古きよき文化が残る町で芸術家の朝食とアートを満喫。
ここを訪れたらまず足を運んでおきたいのが、町のシンボル的な存在ともいえる〈大原美術館〉。世界から収集された西洋の近現代美術や日本の近現代美術などの作品を扱うこちらは、この地を基盤に幅広く活躍した事業家の大原孫三郎が設立した、日本で最初の西洋美術中心の私立美術館です。
2022年12月4日(日)までは、毎週日曜日に開館前の美術館を貸し切りで特別解説員の案内付きで巡る『モーニングツアー』(3,000円)、さらに〈倉敷国際ホテル〉で名著『モネの食卓』内で紹介されているレシピを再現した朝食が味わえる『大原美術館プレミアムモーニングツアー~モネの朝食~』(7,100円)を開催中。
メニューはモネの名画『睡蓮』をもとにエディブルフラワーを添えて作られた「カモのパテと洋野菜サラダ添え」や、コクのある岡山産鶏の卵を使った「リヨン風ポーチドエッグ」など、目でも舌でも楽しめるものばかり。
優雅な朝食を味わいながら、食への思い入れが強く、鶏小屋や菜園まで庭に併設していたという当時のモネの生活ぶりを想像することができます。
〈大原美術館〉プレミアムモーニングツアー ~モネの朝食~
■〜2022年9月30日 毎週日曜日(9/4を除く)、10月2日、9日、11月20日、12月4日(開催日によって開催されるツアーが異なるので、HPを確認)
■岡山県倉敷市中央1-1-15
■086-422-0005
■モーニングツアー8:00~9:00、スペシャルモーニング9:00~10:00
■7,100円
さらに徒歩で向かうことのできる、暫定開館した〈大原美術館 新児島館(仮称)〉もおさえておきたいスポット。旧中国銀行倉敷本町出張所を増改築して作られた美術館には現代美術家、ヤノベ・ケンジ氏が手掛ける作品『サン・シスター(リバース)』が展示されています。