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50代男性の“ありえないメール”にドン引き。超リッチなのにケチすぎる… | ビューティーガ

時刻(time):2022-11-23 15:03源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
イタリア在住フリーライターのゆきニヴェスです。私が受付係として働く高級ヴィラから今回お届けするのは、身内の恥ずかしい話。しかも、このヴィラの超リッチなオーナーが迷惑な客に対してとった大人げない行動です。 ※写真はイメージです(以下同) オーナーは50代男性でイタリアに数軒の5つ星ホテルやマンションを持つほどの資産家。それなのに、品に欠けるふ

イタリア在住フリーライターのゆきニヴェスです。私が受付係として働く高級ヴィラから今回お届けするのは、身内の恥ずかしい話。しかも、このヴィラの超リッチなオーナーが迷惑な客に対してとった大人げない行動です。

イタリアの男性

※写真はイメージです(以下同)

オーナーは50代男性でイタリアに数軒の5つ星ホテルやマンションを持つほどの資産家。それなのに、品に欠けるふるまいをしたのにはちょっとしたワケがありました。





近所に住むイタリア人からの予約


ある日、近所に住むというイタリア人家族が下見のためにヴィラを訪ねてきました。

一通り案内し終えると、
「友人夫婦が遊びに来るのでこのヴィラを予約したいのですが、少し割引してもらえませんか」
との質問。私が一瞬、口を濁していると、畳みかけてきます。

「現金で払いますから」
現金払いというのはクレジットカードのように跡が残らず、税金逃れの温床です。こういうことを聞いてくる人たちは正直、嫌なタイプなのですが、近所づきあいという意味もあり仕方なく承知することになりました。






客から提案されたバーベキュー×サッカー観戦


高級ヴィラ
予約の当日、このご近所さんが友人を連れてやって来ると、なんだか我が物顔。まるで自分のヴィラであるかのように、ふるまっています。さらに、とんでもない提案が。
「明日はテラスにテレビを持って来て、バーベキューしながらサッカーを見よう」
と言い出したのです。

国際大会でイタリアが勝ち進んでいたため、イタリア中がサッカー一色のとき。皆でモニターを見ながら盛り上がりたいのもわかるのですが、この勝手ぶりに私は困惑。「はっ!何を言ってんだ、この客!」と言いたいのを我慢して愛想笑いを返し、すぐにオーナーに報告しました。すると、
「おっ、それは楽しそうだ」
と乗り気になっている…。結局、この客が食材を調達し、ヴィラのスタッフはサービスを担当することになったのでした。












スタッフの残業必至!深夜まで続いた宴会


次の日の夕方となり、準備スタート。どっさりと肉やワインを持って買い出しから帰ってきた客は、受付に置いてあった1本のライターを持ち出しました。

私は突如として試合終了時間までの残業が決定。テラスまでテレビを運び出し、皿やフォークにナイフ、ワイングラス、水の用意など、ウェイターのようにバーベキューをお手伝いしなければなりません。

バーベキュー一方の客は枝木や新聞紙を使ってライターで火を焚き、熾火によるグリルを楽しんでいます。さらに、全ての肉を焼き終わって食べ始めた頃、
「ニヴェスちゃんもおいでよ。ほら、ここ座って」
となぜか誘われて一緒に食べるはめに。
「正直、家に帰りたい」とも言えず、肉を取ってもらいながらお礼まで言わなければならないこのシチュエーションが悔しいものです。しかも、肉を焼いた人はそれで終わりだけれど、私たちスタッフには後片付けが待っています。

試合終了は深夜近く。イタリアが勝ったために宴が終わる気配はなく、見かねた上司が私を帰らせてくれました。






超リッチなオーナーが客に送ったありえないひとこと


次の日出勤すると、オーナーはかなりイライラしているようす。前日のバーベキューは食材も飲み物も全部、客が調達したのでヴィラの売上げはゼロ。なんとなくの流れでいきなり決めてしまったせいで、サービス料などの取り決めもなく、スタッフの残業代や光熱費だけがかさんでしまったことに今さら気づいたのです。

お金持ちをひけらかさず、誰にでも分け隔てなく接する人の良いオーナーゆえに、身勝手な客の案に飲み込まれてしまったのもわかります。あくまで相手は客なので堂々と文句も言えず、ご近所さんに対して声を大きくして言いにくいというのもあったのでしょう。オーナーは考え抜いた末に、メッセージアプリでひとこと送ることにしました。

「先日お貸ししたライターが見当たらないのですが、持ち帰ったのではないのですか。ないと困るので返しに来てほしいのですが…」

もちろん、高級ヴィラのオーナーがライター1本を盗まれて腹を立てたわけではありません。謝罪やライターが戻ってくることを期待しているわけでもなく、「何か言ってやりたい!」という思いがライター1本に込められたわけです。ある意味、この客がもう二度と現れないように、という意味では効果的な皮肉だったのかもしれません。

しかしながら、しばらくして冷静になったオーナー。世間体を気にして、このメールを送ったことを後悔し始めました。が、既読となっていて時すでに遅し。返事はなかったものの、超リッチな大人のこの行動を間近で見た私としてはドン引きする反面、かわいくも思えてしまったのでした。

<文/ゆきニヴェス>
ゆきニヴェス
脱サラを機にヨーロッパ中を旅し、ワイン好きが高じてイタリアに住み着いた自他ともに認める自由人。フリーライター及び取材コーディネーターとしても活動中。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」会員




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