いまや多くの人が使っているインスタグラム。ネット上に写真を投稿することで、自分のライフスタイルを記録したり、友達にシェアして楽しめるのが魅力ですが、ときにリアルな人間関係にも響く可能性があります。

写真はイメージです。(以下同じ)
インスタグラマーとしても活動する会社員
都内に住む真理子さん(仮名・30歳)は、結婚2年目の会社員。真理子さんは、“インスタグラム投稿は生活の一部” というほどのインスタ好きです。
「都内の不動産会社で営業事務をしています。繁忙期以外は、ほとんど定時で上がれるので、夕方から遊びに行けるし、いい職場だと感じています。
毎日更新しているインスタは、ちょっとした副業のようにもなっています。日々の生活もアップするし、フォロワーさんが増えてきてからは、いくつかのブランドのアンバサダーも引き受けています」
ファッションが好きな真理子さんは、色白で長身のコンサバ系の女性。インスタにも華やかな生活をアップしながら、インフルエンサーとしてファッションブランドや雑貨を扱う企業と契約して商品PRも行なっているそうです。
ブランドやネイルまで…真似しまくる同僚にモヤっ

「はじめは、好きなブランドやテイストが同じなのかなと思っていました。趣味が似ているから、仲良くなれるかもって。でも、私が会社に持ってきたのとまったく同じバックを数日後にAさんが持ってくることが続いて……。
ネイルも、パールやストーンまで私がネイリストと相談して決めた配置や配色だったので、Aさんとデザインが一緒なのはどう考えてもおかしいなと。彼女に対して違和感を抱くようになりました」
その後も、Aさんが真理子さんを真似する日々は続きました。
アングルまで真似て投稿。本人に問い詰めると…

「東京国際フォーラムでファッションイベントがあって、学生時代の友人を誘って参加しました。土日2日間のイベント初日で、モデルさんと近い距離で撮影もできたので、5枚の写真をインスタにあげました」
人気のブランドが参加したイベントだけあってインスタ内でも盛り上がり、真理子さんの投稿にもかなりの数の “いいね” がついたそう。
「みんな2日目も参加したのかな? と軽い気持ちで、週明けにハッシュタグで検索しました。そしたら、私と同じアングルで5枚の写真を投稿しているAさんの投稿が出てきたんです。びっくりしましたね」
これには真理子さんも黙っていられませんでした。
真理子さんが「Aさんもイベント行ったみたいだね。インスタみたよ」と言うと、Aさんは「うん。真理子さんに憧れ過ぎて、いつも真似っこばかりしてごめんなさい」と謝ってきたそう。
「それまではなんかモヤっとしたけれど、その言葉がなんだか正直で可愛いと感じて。彼女に対するモヤっとした気持ちを封印することにしたんです」
周囲に「真似されて困ったな」とウソをまき散らす
ところが、真理子さんはそれから数ヶ月後に、Aさんのとんでもない発言を聞いてしまいます。
「あの人が私に憧れていて、逐一真似してくるんだよね。ほんと困ったな」と休憩室で誰かと話しているAさんの姿に、真理子さんは震え上がったそうです。
その発言を聞いて以来、真理子さんはAさんの存在自体を視界から消しているとのこと。そして、相変わらずインスタの更新は毎日続けているといいます。
「インスタの影響がリアルな職場で出たのは事実だけど、インスタ更新は私のルーティーンだし今後もやめることはありません」
そう語る真理子さん。現在も同僚からの真似は続いているのでしょうか……。
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<取材・文/maki>
(エディタ(Editor):dutyadmin)